安倍晋三首相は15日、自民党の小泉進次郎農林部会長らと首相官邸で会い、全国農業協同組合連合会(JA全農)の改革について、政府の規制改革推進会議が今月下旬に最終的な方針を策定する前に、党として対案となる改革方針をまとめて提示するよう指示した。推進会議の農業ワーキング・グループがJA全農の抜本的な刷新を求めた11日の提言には「急進的」と党内の反発が強いため調整を図る。
小泉氏と西川公也農林水産戦略調査会長が官邸を訪れ、党内や全国の農協関係者から厳しい意見が出ていることを報告した。推進会議は24日に会合を開く見通しだが、首相の指示を受け、現場の声も踏まえながら党の対案をまとめ、すり合わせる方向となった。