迫真の演技…推理サスペンスを演じているのか? 怪しさ全開の「中国型民主主義」 (7/7ページ)

2016.8.21 17:08

ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(中央)=7月15日、ウランバートル(共同)
ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(中央)=7月15日、ウランバートル(共同)【拡大】

  • 南シナ海問題で記者会見する中国の劉振民外務次官(共同)
  • 北京の中国外務省で記者会見する華春瑩副報道局長(共同)
  • 北京の中国外務省で記者会見する洪磊副報道局長(共同)

 《民意を押さえ込み》《社会末端の矛盾を隠ぺい、一党独裁安定の促進に非常に積極的・効果的な役割を果たしている》

 歴史に刻んだ「殺りく劇」と「一大悲劇」

 中国に“民主主義”があるのなら憲法もある? これがある。日本国憲法に失望する国民にはぜひ、中国の“憲法”に触れてほしい。わが国憲法が、少しはまともに見えるはず。

 何と、第二章では《言論・出版の自由》を記載する。中国共産党の一党独裁下、言論弾圧が日常の情景である現実とのかい離は笑止だが、同じ二章に《生存権》が記されていると知れば笑えない。中国共産党にとり死守すべきは生存権で、その守護神が中国共産党。「命を保障してやるのだから、自由権ごときは我慢せい」という理屈なのだ。実際、天安門事件(1989年)では、自由権を行使した無辜の民が生存権を奪われ虐殺された。

 中国共産党や人民解放軍が歴史に刻んだ「殺りく劇」であり、「一大悲劇」である。

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