迫真の演技…推理サスペンスを演じているのか? 怪しさ全開の「中国型民主主義」 (5/7ページ)

2016.8.21 17:08

ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(中央)=7月15日、ウランバートル(共同)
ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(中央)=7月15日、ウランバートル(共同)【拡大】

  • 南シナ海問題で記者会見する中国の劉振民外務次官(共同)
  • 北京の中国外務省で記者会見する華春瑩副報道局長(共同)
  • 北京の中国外務省で記者会見する洪磊副報道局長(共同)

 《米国型民主主義の実情がすでに民主の原則よりかい離していることを示している。政治的操作に満ちた選挙が公平と言えるか》

 「???」。中国共産党による一党独裁の《政治的操作に満ち》あふれ、《民主主義》も《公平な選挙》も存在せず、従って《民主の原則よりかい離》しようもない中国が、米国に説教できる立場か。

 怪しさ全開の「中国型民主主義」

 そもそも、《米国型民主主義》などと断るあたりが怪しさ全開。中国の政治学者は時に《協商民主》なる用語を使う。使用する際、いちいち長々と説明を加えるのは素性の悪さの証だ。人民日報のニュースサイト人民網に掲載された中国社会科学院政治学所の所長殿いわく――

 《民主政治は欧米型の『選挙民主』と中国型の『協商民主』に大別できる。中国は後者を選んだ》

 《選挙を民主主義の中心に据える『選挙民主』は形式上、各参加者の平等性を認めてはいるが、競争の結果には勝ち負けがあり、『勝者が全てを得る』現象が往々にして出現する》

要するに、「選挙をしなければならぬ選挙民主は非効率で排他的悪政の誘因となる」

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