《選挙民主に比べ協商民主は、非対立的な政治協議を通じて利益構造と社会秩序を築く。共通利益の最大化を実現し、溝や対立を最小にまで減らすことが目的で、ウィンウィンが目標。利益対立が引き起こす競争・対立・排斥の減少効果が主たる特徴だ》
《民意を広くすくい取り》《社会末端の矛盾を緩和、調和と安定の促進に非常に積極的・効果的な役割を果たしている》とさえ、自信タップリに言い切っている。
要するに、「選挙をしなければならぬ選挙民主は非効率で排他的悪政の誘因となる」。対する協商民主は、「選挙ではなく話し合いをもって、資源配分などにつき迅速な意思決定や絶妙な割り当てを可能にする。欧米型の選挙民主を押しつけるな!」と言いたいのだろう。しかし、小欄の中国観は完全に逆だ。
《協商民主は、対立的な派閥政治を通じて汚職構造や公安秩序を築く。一部権力者の利益の最大化を実現し、溝や対立を隠ぺいすることが目的で、一部権力者のみのウィンが目標。利益対立が引き起こす競争・対立・排斥の増加効果が主たる特徴だ》