迫真の演技…推理サスペンスを演じているのか? 怪しさ全開の「中国型民主主義」 (2/7ページ)

2016.8.21 17:08

ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(中央)=7月15日、ウランバートル(共同)
ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(中央)=7月15日、ウランバートル(共同)【拡大】

  • 南シナ海問題で記者会見する中国の劉振民外務次官(共同)
  • 北京の中国外務省で記者会見する華春瑩副報道局長(共同)
  • 北京の中国外務省で記者会見する洪磊副報道局長(共同)

 虚言癖ある為政者を見事に演じきった中国首相

 この点、裁定をめぐる中国の李克強首相の演技力は“風格”さえ漂わせ、冒頭紹介した外務省報道官を、はるかに上回る。先月も国際舞台で、虚言癖ある為政者を見事に演じきっていた。舞台はモンゴルの首都ウランバートルで開かれたアジア欧州会議(ASEM)。名優・李克強は訴えた。

 「中国は国際秩序と国際法の守護者であり、地域の平和安定の推進者だ」

 「国際法の曲解と二重基準に反対する。地域で合意された規則を順守すべきだ」

 ス、スゴ過ぎる…。商業・工業の世界での「盗作」だけが中国のお家芸ではなく、外交・安全保障分野での「倒錯」もすさまじい。演劇の世界では、倒錯した人物の演技は最も難しいとされる。参加国の代表は一瞬、別の国か国際機関の中国批判だと勘違いして、深くうなずいてしまったことだろう。

 ペンにイス…。中国の閣僚が駆使する小道具

 卓越した演技には「小道具」が必要不可欠。ペンがもたらす演出なども効果的だ。カナダ訪問中(6月)だった中国の王毅外相は中加外相による共同会見の席上、地元メディアの女性記者が、中国内の苛烈な人権問題をただすと…

女性記者に向かい、憤怒の姿勢を強烈に演出すべくペンを横に振りながら…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。