【野口裕之の軍事情勢】
民進党の“安全保障政策”は政党として何を考えているのかわからず「支離滅裂」だ。寄り合い所帯故に統一した思想・理念に欠け、終始一貫「支離滅裂」を修正できぬ路線は、まったくブレていない。
「きたるべき日」に備え、民進党に比べはるかに軍事を学び、精通しているとお見受けする日本共産党の場合はどうか。理論武装する共産党の安全保障政策は、基盤部分では「理路整然」としているが、現実的政策段階で乖離が発生し、結局「支離滅裂」に陥る。《共産主義・社会主義をめざす》とする党の綱領や思想が邪魔をするのだ。
従って、安全保障政策に踏み込むと、防衛費=殺人用予算の本音?が漏れ出す。問い詰められるとなかなか言わないが、勝手に話させるとうっかり秘密をしゃべってしまう哀れを、わが国ではこう表現する。
「問うに落ちず語るに落ちる」
ところが、小欄の認識は甘すぎた。「支離滅裂」の蓄積は、やがて“とある構想”へ「理路整然」とエスカレートしていく…
共産党用語の豊富なボキャブラリー
それにしても、共産党が次から次へと繰り出すボキャブラリーは実に豊富。「海外派兵型の兵器」なる独特な表現まで出没し始めた。