ピタリとはまる「支離滅裂」 “よい自衛隊”“悪い自衛隊”を使い分ける共産党 (5/8ページ)

2016.7.18 17:00

三沢基地で公開された米無人偵察機グローバルホーク=平成26年5月、青森県三沢市(鈴木健児撮影)
三沢基地で公開された米無人偵察機グローバルホーク=平成26年5月、青森県三沢市(鈴木健児撮影)【拡大】

  • 熊本地震を受け、輸送支援を行う米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ=4月18日、熊本県南阿蘇村(福島範和撮影)
  • 和歌山県の津波災害対応訓練で、海上自衛隊の大型ヘリコプター搭載護衛艦「いせ」に着艦するオスプレイ=平成26年10月、和歌山県串本町沖(本社ヘリから)
  • 三沢基地に到着した無人偵察機グローバルホーク=平成26年5月、青森県三沢市(鈴木健児撮影)

 海上自衛隊の全護衛艦や、武器・弾薬&武装自衛官の投射に使う航空自衛隊が6月に配備した輸送機…は、どれもこれも海外に派遣できる。逆に、《“殴り込み”に使う水陸両用車》は、輸送のプラットフォームなしでは海外に展開しようがない。

 むしろ日本は55年体制中、政治の圧力で、航空自衛隊の一部航空機の航続距離にあえて制限を課したり、税金を投じてわざわざ戦闘能力を取り外したり、まともな国家ならおよそ理解不能な愚行を繰り返した。

 「意図」と「能力」で決まる国家の侵略性

 そもそも、国家の侵略性は《意図》と《能力》で決まる。戦略と戦力と換言しても差しつかえないが、4類型に大別される。

 (1)侵略意図も侵略能力もナシ

 (2)侵略意図がなくて侵略能力アリ

 (3)侵略意図があっても侵略能力ナシ

 (4)侵略意図も侵略能力もアリ

 (1)と(2)は基本的に安全だ。(3)は警戒・監視が必用だが、全力で整備すべきは、(4)に属する中国などへの対抗力だ。中国に対し、わが国は(2)が示す報復力=抑止力を保有する戦略が望まれる。

そもそも、国家の独立や国民の生命・財産を守る上で、敵性国家を上回る…

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