【ビジネスアイコラム】ついに動き出すか「東九州新幹線」構想 新たな交通インフラを地域の活力に (2/3ページ)

2016.3.16 07:00

全線開業から5年が経過した九州新幹線。今日も大勢の客を乗せて走る=福岡市博多区のJR博多駅

全線開業から5年が経過した九州新幹線。今日も大勢の客を乗せて走る=福岡市博多区のJR博多駅【拡大】

 同じ九州でも、九州新幹線で結ばれる熊本までは博多から最速で33分、鹿児島中央でも1時間17分で着く。半面、新幹線のルートにない大分、宮崎へはなかなか行きづらい。

 こうした中で、にわかに浮上しているのが、福岡から大分、宮崎を経て鹿児島に至る「東九州新幹線」構想だ。大分、宮崎両県は今年度、それぞれ調査費500万円を計上した。大分県が1月に公表した試算によると、東九州新幹線が建設された場合、博多-宮崎は2時間9分で結ばれ、特急に比べ約3時間短縮されるという。大分県は来年度当初予算案にも189万円の推進事業費を盛り込んだ。宮崎県と連携して国への要望活動を行うほか、地元住民や企業などに経済効果に関する説明会を開く考えだ。

 耳慣れない東九州新幹線構想だが、実は降ってわいた話ではない。今から40年以上前、1973年に国の基本計画に盛り込まれている。実現には国が整備計画に格上げする必要があるが、地元自治体が動き出したことは一歩前進といえる。

福岡市を中心とした福岡都市圏への一極集中が進んでいる

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