リニア中央新幹線の東京・品川駅(港区)新設工事のため、JR東海は27日、安全祈願する神事と起工式を行った。リニアの本格着工は、昨年12月に始まった南アルプストンネル(山梨県早川町)に続いて2件目。平成39年までに完成予定で、品川-名古屋駅間の先行開業を目指す。
JR東海によると、新設する品川駅は、東海道新幹線の品川駅直下の地下約40メートルに建設。新幹線を1日平均約360本運行させながら地下を掘る“最難関工事”となるという。
リニアが開通すれば、品川-名古屋駅間が40分、品川-大阪駅間を67分で移動できるようになる。
起工式には、JR東海の山田佳臣会長や柘植康英社長ら関係者約70人が参列。出席した舛添要一知事は「首都圏の通勤時間は片道平均約70分。リニアが開通すれば、名古屋や大阪も通勤圏内になる」とし、「品川駅周辺の開発を加速化させ、東京と日本の発展を牽引(けんいん)する国際交流拠点に発展させたい」と述べた。