本州の太平洋側を急発達しながら進んだ「南岸低気圧」の影響で18日、東京都心で6センチの積雪を観測するなど関東甲信や東北の広範囲で大雪になった。転倒や事故が相次ぎ、交通網も大きく乱れた。
各地の消防などによると、埼玉県で59人が重軽傷を負うなど、東北と関東では約250人がけがをした。
駅前から行列100メートル超
積雪は朝の通勤時間帯と重なり、電車内や駅は大混雑した。JR山手線や京浜東北線は大幅に遅れ、川越線などで架線が切れるトラブルがあり、一部区間で運転を見合わせた。相模鉄道も架線切断で全線が一時ストップし約8万4000人に影響した。東海道新幹線は品川-小田原間で通常より速度を落として運行し約1万1000人に影響した。
首都圏の鉄道網は、なぜこれほどまでに脆弱(ぜいじゃく)なのか。