安全確保のため運行減
また、鉄道各社は当初から安全確保のため、運転本数を減らしており、トラブルがなくても入場制限を余儀なくされる路線もあった。
利便性を高めるために鉄道各社が積極的に実施している相互乗り入れも、影響が広範囲に及ぶ原因となった。相互乗り入れの路線で発生したトラブルが、自社路線のダイヤ乱れにつながるためだ。
今回も、東京メトロ副都心線と有楽町線は、直通運転をしている東武東上線でパンタグラフが雪の重さで上がらない不具合が相次ぐなどしたため、直通運転を中止。その結果、大幅にダイヤが乱れた。
東京メトロ南北線も、直通運転している東急目黒線で発生したダイヤ乱れの影響を受け、多くの車両で身動きがとれないほど混雑した。
雪の影響は少ないはずの地下鉄だが、東京メトロの広報担当者は「ダイヤ乱れがいつ収まるかは、雪の影響を受けている路線の状況次第」と、歯がゆさをにじませた。(SANKEI EXPRESS)