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【栃木、茨城大雨】記録的豪雨 鬼怒川決壊9人不明 茨城県常総市 最大6900棟、被害の恐れ (1/5ページ)

2015.9.11 05:00

増水した鬼怒川(きぬがわ)が決壊し、屋根の上で犬を抱きながら救助を待つ住人=2015年9月10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから大山文兄撮影)

増水した鬼怒川(きぬがわ)が決壊し、屋根の上で犬を抱きながら救助を待つ住人=2015年9月10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから大山文兄撮影)【拡大】

 台風18号の影響による大雨で関東や東北では10日も記録的な豪雨が続き、茨城県常総市では鬼怒川の堤防が決壊、常総市災害対策本部によると9人が行方不明になっている。最大6900棟に被害の恐れがあるという。住宅などに取り残された住民らから救助要請が相次ぎ、警察や消防、自衛隊などが10日夕までに数十人を救助した。気象庁は茨城、栃木両県に特別警報を出した。

 栃木県でも河川の氾濫や土砂災害が発生、1人が意識不明の重体、1人が行方不明となった。大雨の範囲は移動する見込みで、東日本では11日にかけて、土砂災害や河川の増水に最大級の警戒が必要だ。

 国土交通省によると、堤防決壊は10日午後0時50分ごろ。少なくとも幅約140メートルにわたっている。過去のシミュレーションでは、決壊による最大浸水想定地域は常総市内の鬼怒川東岸と小貝川西岸の間の約37平方キロで、周辺の最大6900棟に被害の恐れがある。茨城県は常総、古河、結城、下妻、筑西の5市と八千代、境の2町に災害救助法を適用した。

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