3月開業の北海道新幹線に導入されるH5系車両のメディア向け試乗会に参加した。新函館北斗(北海道・北斗市)-木古内(同・木古内町)駅の35・5キロで、13分間という短い旅だったが、津軽海峡に雪化粧した函館山がくっきり見え、北海道の景色を満喫できた。
H5系は時速320キロで走ることができるJR東日本のE5系をベースにしており、車体の上部はグリーン、下部は白。中央には北海道のラベンダーやライラックをイメージした紫に彩色されている。
内装は普通車の床は函館の夜景に雪の結晶、グリーン車は流氷の海明け、新幹線のファーストクラスであるグランクラスはきらきら輝く津軽の海のイメージをデザイン。北海道に飛来するシロハヤブサや北海道の形をモチーフにしたシンボルマークが奇数車両にあり、北海道らしさをアピールしている。
新函館北斗駅では、北斗市商工会女性部の面々が、北海道新幹線やサケ、桜の花をモチーフにしたかぶりものをつけてお見送り。午前10時に出発後、約3分間でこの日の最高速度となる210キロまで加速した。