マレーシアは昨年、新車販売台数が過去最高を更新した。マレーシア自動車協会(MAA)によると、2013年の新車販売台数(速報値)は65万2120台で、過去最高だった12年の62万7753台から約3.9%増加した。現地紙スターが報じた。
同国は昨年5月の総選挙で、与党連合の国民戦線が新車購入にかかる物品税の引き下げにより購入費用の20~30%低下を公約に掲げた。このため、税引き下げの実現まで新車購入が手控えられて販売減速につながると懸念されていた。専門家は「期待された選挙直後の値下げがなかったことで、(購入意欲が回復して)需要が持ち直した」と分析。メーカー各社による低価格帯の新モデル投入も奏功したと振り返った。
13年のメーカー別シェアはプロドゥアが19万5865台で首位、プロトンが13万8730台で2位と、地場大手が2強の座を守った。以下、トヨタ(9万1010台)、日産(5万2047台)、ホンダ(5万1235台)の日本勢が続いた。MAAは14年の新車販売目標を67万台に設定している。