マレーシアで活動する企業の景況感が改善している。英コンサルタント大手グラントソントンが昨年12月に実施した2014年経済予測調査によると、マレーシアで景気の先行きを楽観している企業は20%で、前年同月の前回調査から8ポイント増加した。現地紙スターなどが報じた。
調査は44カ国・地域の企業経営者や上級役職者など3500人を対象に聞き取りを実施した。マレーシアは賃上げを予定していると回答した企業が90%、工場など生産関連の設備投資を増やすとした企業が64%に上り、いずれも東南アジア諸国連合(ASEAN)で最も高い水準だった。また、雇用増を計画している企業は36%、売り上げ増を見込んでいる企業は52%だった。
一方で、同社のマレーシア担当者は、28%の企業が自社の製品やサービスの値上げを予定しているほか、54%がエネルギーなどのコスト増を成長の抑制要因に挙げたと指摘、インフレ対策が今年のマレーシア経済の課題となると分析した。
マレーシア政府は13年の経済成長率を4.5~5%と予想しており、14年は輸出の回復などで5~5.5%に加速すると見込んでいる。(シンガポール支局)
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