マレーシアで総額230億リンギット(約7274億9000万円)の大量高速交通システム(MRT)計画が進行中だ。現在はクアラルンプールを含むクランバレー首都圏に地下鉄9.5キロメートルを含む総延長51キロメートルの都市鉄道1号線を建設中で、完成後は1日当たり40万人の利用者を見込んでいる。現地英字紙スターなどが報じた。
計画を統括するマレーシアのMRTコーポレーションによると、1号線は現在までに総延長の28.6%の工事が完了したもよう。
同社のアズハル最高経営責任者(CEO)はここまでに投じた費用の総額は40億リンギットだったとし、年末までに30%を完成させると明言した。同計画では、スンガイブロー-スマンタン間は2016年末まで、スマンタン-カジャン間は17年7月末までに運行を開始する予定だ。
アズハルCEOは「現在までに高架部分の20%をはじめとしてトンネル部分が18%、地下駅が40%、信号や料金徴収システムなど各種設備の20%が完成している」と述べ、予定通りの開業が実現できるとの見解を示した。