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手間ひまかけ 野菜の力、存分に バイタルサイン (1/4ページ)

2015.11.15 10:30

最初に食べてもらいたいという「一汁三菜とサラダ」。アミューズ3種とスープに、8種類の野菜が入ったサラダ(写真は2人前)。仕入れ野菜により内容は変わる=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)

最初に食べてもらいたいという「一汁三菜とサラダ」。アミューズ3種とスープに、8種類の野菜が入ったサラダ(写真は2人前)。仕入れ野菜により内容は変わる=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)【拡大】

  • 「紫キャベツでジェノベーゼ」はバジルの代わりに紫キャベツをペーストしたパスタ。散らしたオレンジとミントがさわやかなアクセントに=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)
  • 「花山椒を使った麻婆風ポテトサラダ」もおすすめ。くせになる味だ=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)
  • 山椒がぴりっと利いた「山椒のテリーヌ」。ここでしか味わえない一品=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)
  • 「蒸し鶏とシュークルト」。紫キャベツのシュークルトはまろやかな酸味で食べやすい=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)
  • 野菜と合うワインを約50種類そろえている。中央は山梨県「くらむぼんワイン」の“ベルカント”という赤ワイン=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)
  • 「人と人のつながりを大切にしたい」と語る店主の吉岡辰真さん=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)
  • 野菜とワインとミニギャラリーが路地を通る人の目を引く「バイタルサイン」=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)
  • カジュアルな雰囲気の店内。ホテルのコンシェルジュに紹介されて訪れる客もいるという=2015年11月5日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)

 【京都うまいものめぐり】

 パワーのある野菜本来の味は感動的だった。今年4月、京都・河原町にオープンした「バイタルサイン」は、季節の野菜を使った創作料理とワインを供する店。さまざまな野菜を生かした料理はいずれも独創的で驚きの連続、「とにかく食べてみて!」と勧めたくなる。野菜の力をあらためて実感するとともに、アットホームな雰囲気に心身ともに癒やされた。

 「はじめに味わってほしいのはこれです」。店主の吉岡辰真さんがそう言って出してくれたのは、「一汁三菜とサラダ」(1200円)。旬の野菜のアミューズ(小さな料理)にスープ、重箱に8種類の野菜が盛られている。フレンチのコースからヒントを得たそうだ。

 「引き算の料理」心がけ

 アミューズは、紫芋と煎りゴマのソフトクリーム仕立て、菊花と金木犀(きんもくせい)ゼリー、菊菜と柿のブルスケッタの3種。それぞれの野菜のうま味が凝縮されている。スープはビタミン大根と白みそのポタージュ。鬼おろしでおろした大根の舌触りも楽しく、昆布だしをベースに白みそのほんのりした甘さが体にしみる。

「“引き算”の調理を心がけています」

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