【京都うまいものめぐり】
一日の最後がここの食事だと幸せな気分になる-。京都・烏丸にある「フレンチ食堂 nico(ニコ)」は、そんな雰囲気のお店だ。店を1人で切り盛りする浦田薫さんが供するのは、フランスの定番料理の数々。華美な装飾を排したシンプルな一品一品だからこそ、料理人のセンスと腕が光る。料理とワインを満喫した後は、自然と笑顔になること間違いなしだ。
阪急烏丸駅から徒歩数分。高倉通り沿いにある「フレンチ食堂 nico」はトリコロールの看板が目印で、ベージュの壁に明るい青色を配した少しレトロな外観が目立っている。店内もまさに“パリの小さな食堂”といったカジュアルな雰囲気だ。
食材ごとに手間ひまかけて
グツグツと音を立てて運ばれてきたのは、看板メニューの「カスレ」(2400円)。鴨のコンフィと豚バラの煮込み、ソーセージ、白インゲン豆のオーブン焼きで、フランス南西部の名物料理だそうだ。「本来は冬の料理なんですが、お客さまに好評なので定番メニューにしています」と浦田さん。