一晩寝かした後、約8時間火にかける鴨のコンフィをはじめ、豚バラの煮込みも白インゲン豆も、中に入れる食材は別々に手間ひまかけて調理する。それぞれの食材を合わせた鍋をオーブンに入れて約30分。できあがった熱々のカスレをふぅふぅ言いながら一口。
ふっくらとした豆には肉のだしがしみこみ、鴨も豚バラもほろほろとほどけるような軟らかさ。それぞれの食材のうま味が凝縮した奥深い味わいで、いくらでも胃に収まる。ワインが進むこと請け合いだ。
浦田さんはソムリエの資格も持っていて、ワイン好きの客からも「それぞれの料理に合うワインの選び方が抜群で、安心して任せられる」と好評だ。
季節の食材を使ったメニューも豊富だ。前菜の「フォワグラ いちじく くるみのサラダ」(1800円)。フォアグラの表面はカリッ、中はしっとりしていて実にジューシー。同じく前菜の「秋鮭のマリネ」(1300円)、「つぶ貝の香草オイル漬け」(1500円)、そしてメーンの「仔羊背肉のローストとブーレット ラタトゥイユ添え」(3300円)など旬の味を存分に味わえる。