「興味失っている」
国内の政治情勢から、TPPへの意欲を失いつつある参加国もある。
マレーシアでは、ナジブ首相の政府系ファンドの資金流用疑惑を発端に政局が緊迫し、支持も低下している。TPP交渉に携わる政府高官は「交渉を急いでいるのは、米国の政治日程の都合によるものだ。われわれには関係ない」と話す。
シンクタンク、アジア通商センターのエルムズ所長は「ナジブ氏は国内の構造改革のため、TPPという『外圧』を利用する考えだったが、今は完全に興味を失っている」と指摘する。(共同/SANKEI EXPRESS)