松野-柿沢体制に拒否感
代表選は一般党員にも国会議員や地方議員と同様に1人1票が配分される。現時点では地方議員で圧倒的な勢力を誇る大阪系の党員数が優位とされ、党内では「代表選で大阪系の候補を擁立し、松野氏らから党を奪い返せばいい」と代表選を決着の場とする考えが浮上している。
ただ党内は「代表選に向けて走り出し遠心力は強まっている状況」(党幹部)で、早期分裂となる可能性もはらんでいる。橋下氏は対案を提出した安全保障関連法案への対応を理由に維新の国会議員に自重を求めたが、民主党との野党再編を目指す松野氏は政府・与党との接近を嫌い、対案提出を渋ってきた経緯もある。今後、法案対応で一枚岩になれる保証はない。
下地幹郎衆院議員(54)は27日のフェイスブックで「橋下氏が党からいなくなることは大変なことだ。その結果を招いた柿沢氏の責任は重い。混乱させた責任はとるべきだ」と訴えた。「松野-柿沢」体制への拒否感は下地氏のような非大阪系にも広がりつつあり、「9月の安保関連法案採決まで党が持つかどうか…」との声も漏れている。(SANKEI EXPRESS)