橋下氏はこれに先立ち、松野氏らに、自身と松井氏の離党で党の分裂を回避するよう求めるメールを送信した。松野氏は27日の両院議員懇談会で橋下氏のメールの内容を紹介し、柿沢氏の続投が決まった。
橋下氏は仲裁役としての自身と、松井氏が国政から身を引きつつ今後も大阪維新として関係を保つ“分離”方式を持ち出し、混乱した党の収束を図った。大阪系の議員は27日、国会で対応を協議し、橋下氏の指示に従って当面は離党せずに、結束して対応することを確認した。
ただ、柿沢氏が続投する代わりに橋下、松井両氏が離党する形になったことには、大阪系を中心に松野氏の責任を問う声が依然根強い。大阪系からは、党代表選(10月1日告示、11月1日投開票)に独自候補を擁立して決着を図るべきだとの意見も出ており、分裂含みの内紛は避けられない情勢となっている。
≪創業者去り 不満根強く分裂含み≫
橋下(はしもと)徹最高顧問と松井一郎顧問がそろって離党を表明した。党創業者の2人が国政から去ることに対し、大阪系の国会議員を中心に松野頼久代表の対応への不満は早くも噴出。代表選を控え、分裂含みの混乱は避けられない情勢だ。