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安倍自民総裁、無投票再選の流れ 焦点は早くも党四役人事 (4/4ページ)

2015.8.10 07:00

役員会に臨む(右から)二階(にかい)俊博総務会長、高村(こうむら)正彦副総裁、安倍晋三(しんぞう)首相、谷垣禎一(さだかず)幹事長、稲田朋美政調会長、茂木(もてぎ)敏充選対委員長=2015年8月3日、東京都千代田区永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)

役員会に臨む(右から)二階(にかい)俊博総務会長、高村(こうむら)正彦副総裁、安倍晋三(しんぞう)首相、谷垣禎一(さだかず)幹事長、稲田朋美政調会長、茂木(もてぎ)敏充選対委員長=2015年8月3日、東京都千代田区永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)【拡大】

  • 安倍晋三(しんぞう)首相と自民党四役の首相官邸での面会時間。※2015年5月1日から8月9日まで、産経新聞「安倍日誌」を参照

 党四役のなかで首相との面会時間、回数ともに最多なのは谷垣禎一(さだかず)幹事長だ。計11回、6時間28分にのぼる。石破(いしば)茂前幹事長は首相と疎遠だったが、谷垣氏は週1回ペースで首相と昼食を取りながら意見交換を繰り返してきた。「官邸に弓を引かない」(党幹部)という姿勢を、首相も全幅の信頼を置いているとされ、党内では、今秋以降も安倍-谷垣体制が続くとの見方が強い。

 首相が「次世代の首相候補」と期待を寄せる稲田氏は4回で計2時間4分。稲田氏の政調会長への抜擢(ばってき)は首相の肝煎り人事だった。

 しかし、自民党が6月に政府に提出した財政健全化に関する提言では、歳出額の目標設定にこだわる稲田氏は、経済成長優先の甘利明(あまり・あきら)経済財政担当相と対立するなど物議も醸した。自民党ベテランからは「調整型の役職はまだ無理だった」とのマイナス評価もあるが、官邸筋は「稲田氏が留任するか、再入閣の可能性もゼロでない」と指摘する。

 茂木敏充(もてぎ・としみつ)選対委員長は党四役の中で最も少ない2回で計1時間13分。ただ来年夏の参院選に向けた候補者調整を進めており、留任もありそうだ。(住和久、小林健一/SANKEI EXPRESS

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