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【安倍政権考】「ひいきの引き倒し」の危険性 (1/4ページ)

2015.7.6 15:00

自民党執行部が早期の幕引きを図るなか、衆院本会議後、報道陣に再び持論を展開する大西英男衆院議員=2015年6月30日午後、国会内(斎藤良雄撮影)

自民党執行部が早期の幕引きを図るなか、衆院本会議後、報道陣に再び持論を展開する大西英男衆院議員=2015年6月30日午後、国会内(斎藤良雄撮影)【拡大】

 その勉強会の出席者のやりとりは、飲み会か何かの会話のようだった。時折、笑い声も漏れたという勉強会とは、6月25日に開催された自民党若手議員らが出席した「文化芸術懇話会」。

 安倍晋三首相を支持する37人が出席した勉強会は、9月に自民党総裁選を控え、無投票再選を目指した首相の「応援団」となるばずだった。が、講師に作家の百田尚樹(ひゃくた・なおき)氏を招いて行われたこの日の勉強会は、逆に首相の足を引っ張る結果となった。

 「報道機関批判」の波紋

 勉強会で飛び出したのは、首相が今国会の最重要法案と位置づける安全保障関連法案に厳しい沖縄県の地元紙など報道機関への批判。

 講演後の質疑応答で、大西英男衆院議員が「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番ですね」と言えば、長尾敬(たかし)衆院議員は「(沖縄県は地元紙の沖縄)タイムス、(琉球)新報の牙城の中で、左翼勢力に完全に乗っ取られちゃっている」と発言。

格好の攻撃材料を得た野党

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