自民党執行部が早期の幕引きを図るなか、衆院本会議後、報道陣に再び持論を展開する大西英男衆院議員=2015年6月30日午後、国会内(斎藤良雄撮影)【拡大】
首相が野党の反発をものともせずに、安全保障法制の整備や消費税率の引き上げ、農協改革に取り組んでこられたのも、高い内閣支持率があったからだ。衆参両院で与党が過半数を持ち、自民党内外から「1強」と言われる首相にとって、世論の後押しは政策遂行の原動力となってきた。
しかし、このまま支持率が下がり続け、世論が離れれば、それも難しくなる。悲願の憲法改正どころか、無投票が有力視されている自民党総裁選に対抗馬だって出かねない。
「ひいきの引き倒しだな」。今回の勉強会騒動に、ある自民党幹部は、自嘲気味にこう語った。ひいきが過ぎて、政権が引き倒されたのでは元も子もない。(小島優/SANKEI EXPRESS)