参院では、「一票の格差」是正に向けた選挙制度改革で、民主・公明両党が異例の共闘関係を結んでいる。自民党も野党4党と公職選挙法改正案を提出する見通しで、「重要法案を2本並行して審議するのは、時間的にも物理的にも難しい」(自民中堅議員)との声も漏れる。
一方、安全保障関連法案に反対して16日の衆院本会議の採決をボイコットした民主、共産、社民各党。国会内の民主党控室で開いた合同の抗議集会で、民主党の岡田代表は「世論」を味方につけて、参院審議では野党共闘を構築することを呼び掛けた。岡田氏は本会議前の党代議士会で「2カ月前と比べ法案反対は10ポイントぐらい増え、10ポイントぐらい賛成が減った」と述べ、報道機関の世論調査を根拠に政府を批判した。だが、岡田氏は、ある「不都合な事実」には触れなかった。