首相に党首討論で計5回、見解をただされても回答を拒んだ岡田氏は24日のBSフジの番組で、さらに開き直った。首相の指摘に「全くおかしい」と反論し、厚労委の民主党理事が謝罪したと強調。与党の強権的な国会運営が問題だとした上で「そういうやり方に反省の弁を述べるかどうかだ」と語り、首相や与党の謝罪が先にあるべきだとの考えを示した。
与党が強権的だとしても、それと暴力行為を同等にみている時点で議会人として失格の烙印(らくいん)を押されてしかるべきだが、岡田氏の理屈は不思議な方向に向かった。番組の司会者は暴力行為に対する代表としての見解を繰り返し尋ねた。的を射た質問だったにもかかわらず、岡田氏は「一方だけ取り上げて『代表はどう思うか』と聞くのはフェアではない」と反発した。安倍政権が「表現の自由」を奪っていると盛んに批判している割には、自分の足下は見えていないようだ。