アンポ反対系DNAを受け継ぐ「絶滅危惧種」がいまだ生息している永田町の生態系にはウンザリする。国会で、自衛隊を「わが軍」と表現した安倍晋三首相(60)の言葉尻をとらえ、重要政策を棚上げして揚げ足取りに時間を浪費する執拗な“古典的攻撃”を、民主党議員らは恥ずかしいと感じないのだろうか。軍の保持を曖昧にした日本国憲法への「違反」を引き出す戦法のようだが、もはや憲法改正前の集団的自衛権行使の合法的実現は時間の問題。集団的自衛権は国際法上、国家の命を受けた国軍が武力行使するのであって、国軍以外の他組織による集団的自衛権行使は極めてわずかな特殊例だけ。国際の大勢も行使実現を歓迎し始めた今、無駄な抵抗は止めたがよい。絶滅危惧種は「絶滅」が「危惧」されるため保護対象になるが、小欄は危惧していない。むしろ健全な安全保障政策論議に思考停止し、国際が理解不能な愚問を蒸し返す政治家は「絶滅推進種」に指定したい。左翼イデオロギーなる賞味期限が切れた栄養をすすり、しぶとく生き残る絶滅推進種は滑稽を通り越し哀れでさえある。