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【安倍政権考】準備と経験 存在感示したサミット (1/3ページ)

2015.6.22 16:30

エルマウ・サミットで、会場に向かう(左から)安倍晋三(しんぞう)首相、アンゲラ・メルケル独首相、バラク・オバマ米大統領=2015年6月7日、ドイツ・エルマウ(ロイター=共同)

エルマウ・サミットで、会場に向かう(左から)安倍晋三(しんぞう)首相、アンゲラ・メルケル独首相、バラク・オバマ米大統領=2015年6月7日、ドイツ・エルマウ(ロイター=共同)【拡大】

 「今日、世界には力による現状変更、暴力的な過激主義の脅威、感染症やサイバー犯罪などの非伝統的な安全保障上の脅威が存在する。そういう中で、グローバルな視点から国際社会のガバナンスに責任ある形で対応できるのはG7(先進7カ国)であり、われわれには基本的価値を守り、子孫にしっかりと引き渡していく責任がある」

 中露意識し冒頭発言

 6月7日、ドイツ南部のエルマウ城で開かれた主要国首脳会議(サミット、G7)。世界経済に関する第1セッションの討議の冒頭、議長国ドイツのメルケル首相(60)から指名を受けた安倍晋三首相(60)は、こう発言の口火を切った。それはウクライナ情勢におけるロシア、南シナ海での岩礁埋め立てを強行する中国を特に意識したものだった。

 この発言に続き、安倍首相は政権の経済政策「アベノミクス」の実績と今後の展望を時間をかけて説明。これに対して、他のG7首脳が相次いで発言し、構造改革や経済連携、移民政策などへ議論が展開していった。

サミット冒頭の基調発言は2日間の討議全体のムードを決定づける

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