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【安倍政権考】消費税10%超増税めぐり早くも駆け引き (1/3ページ)

2015.5.18 16:00

経済財政諮問会議で、あいさつする安倍晋三(しんぞう)首相。右は菅義偉(すが・よしひで)官房長官=2015年5月12日午後、首相官邸(共同)

経済財政諮問会議で、あいさつする安倍晋三(しんぞう)首相。右は菅義偉(すが・よしひで)官房長官=2015年5月12日午後、首相官邸(共同)【拡大】

 「財務省が持ってくる文書には、消費税を10%より上げようとする狙いが見え見えなんだよ」

 安倍晋三首相(60)は今春、周辺にこう述べ、財政健全化を名目に消費税率を10%よりもさらに引き上げようと画策する財務省に不快感を示した。財務省がさまざまな政府文書に消費税率10%超の可能性を生じさせる文言を盛り込ませようとしていることに、首相は神経をとがらせている。

 財務省にくぎ

 政府は、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を2020年度に黒字化する目標を掲げている。今年2月発表の内閣府の試算によると、アベノミクスによる景気回復や消費税率の8%への引き上げで、15年度にPB赤字の対国内総生産(GDP)比率を10年度から半減させる目標は達成できる見通しが立った。だが、20年度のPB黒字化に向けては、17年4月の消費税率10%引き上げを前提に、成長率を名目3%以上の高めに設定しても、9.4兆円の赤字が残るとの結果が出た。

 9.4兆円の赤字を埋めるには、経済成長による税収増、社会保障費などの歳出削減、増税による歳入増の3つが考えられる。「9.4兆円」の試算はすでに高成長を見込んでいることもあり、財務省がもくろむのが、消費税率を10%よりもさらに引き上げる案だ。

消費税率10%超にする“増税”を軽々に認めるわけにはいかない

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