「就任後初の外国訪問先に日本を選ばれたことは、モンゴルが日本を第3の隣国として重視している証左と高く評価します」
2月10日、首相官邸にモンゴルのチメド・サイハンビレグ首相(46)を迎えた安倍晋三首相(60)は、首脳会談後の共同記者発表で、昨年11月に首相に就任したばかりのサイハンビレグ氏の初外遊先が日本だったことに笑顔を見せた。
共同発表に先立ち、両首脳は経済連携協定(EPA)に署名。モンゴルにとって初のEPAであり、さらに両国の友好関係が深まった格好だ。モンゴルは北朝鮮と国交があり、安倍首相にとっても拉致問題の解決に向けて協力を得られることは大きいといえる。
外国首脳の訪日も重要
安倍首相が掲げる「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」は、とかく世界地図を塗りつぶすような外遊攻勢が注目されがちだが、実は日本に迎え入れた外国の首脳も結構多い。第2次政権発足以降の安倍首相の外国訪問数は54カ国・地域なのに対し、訪日首脳数は約80カ国・地域に上る。