【牧野直子の健康ごはん】
今回の豆腐つくねは、鶏ひき肉と同量の豆腐で作ります。ひき肉だけで作るとエネルギーも脂質も多くなりますが、半量を豆腐にするとタンパク質量やボリューム感はそのままに、エネルギーも脂質も抑えられます。また、豆腐のような植物性食品はコレステロールを含まないので、コレステロール量も控えられます。
また、ひき肉にはカルシウムが含まれませんが、木綿豆腐には牛乳と同じくらいカルシウムが多く含まれるので、このつくねでコップ半分の牛乳に相当するカルシウムが補えます。女性は更年期近くなると、女性ホルモンの減少により、コレステロール値が高くなりやすく、骨粗鬆(こつそしよう)症のリスクも上がります。そんなときにおすすめの一品といえます。
副菜の小松菜とまいたけのみそ汁の小松菜もカルシウムが豊富な食材です。さらに、まいたけにはカルシウムの吸収を助けるビタミンDが多く含まれます。この2品の組み合わせで、1日に必要なカルシウム量の4分の1が補えます。カルシウムは成長期の子供も積極的に取りたい栄養素です。豆腐だけでは物足りないところ、肉と組み合わせてボリューム感を出せば、子供にも満足してもらえるでしょう。