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【日中首脳会談】縮まぬ距離「尖閣・靖国」封印 互恵関係を再構築 (1/3ページ)

2014.11.11 09:15

中国・首都北京市周辺地域

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 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が10日午後、中国・北京で開幕した。会議に先立ち安倍晋三首相(60)は北京市の人民大会堂で中国の習近平国家主席(61)と約25分間、初めての会談を行った。両首脳は2006年10月、第1次安倍政権当時の首相が胡錦濤国家主席(当時)との間で合意した「戦略的互恵関係」の原点に立ち戻ることで一致。両国が対立する尖閣諸島(沖縄県石垣市)問題や靖国神社問題については双方とも言及しなかった。

 日本の首相と中国主席の会談は11年12月以来約3年ぶり。会談冒頭、両首脳は握手を交わし、習主席は「きょうはよく来ていただいた」と歓迎の意向を示した。首相は「中国の平和的発展は国際社会と日本にとって好機だ。世界第2位、第3位の経済大国として地域と国際社会の平和と発展にともに責任を果たしたい」と述べ、戦略的互恵関係の再構築を呼びかけた。

 また「日本は引き続き平和国家としての歩みを堅持する」と強調し、(1)国民間の相互理解の推進(2)経済関係のさらなる深化(3)東シナ海における協力(4)東アジアの安全保障環境の安定-の4項目での協力を求めた。

 これに対し、習主席は「4項目を踏まえ、戦略的互恵関係に従って、日中関係を発展させていきたい。今後も徐々に関係改善の努力をしていく」と応じた。

「静かな努力を重ね」

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