「上手に結べるかな?」。教室を訪れた幼稚園児、松尾由茉(ゆま)さん(5)=世田谷区=は、佐藤さんから真っ赤なリボンを手渡された。「わあ、きれい」。ちょう結びがうまくできず、教わりながら解いては結んでを繰り返し、4度目には自力で結べた。「家庭で、娘にただ結ぶように言っても嫌がる。親も教え方を学びたい」と母のさやかさん(37)。
教室では、固結びからちょう結びに移る。かわいいスプーンにリボンを巻かせたり、派手なリボンを使ったりして興味をひく。箸は、グミキャンディーから乾燥マカロニ、小豆とつまむものの難易度を上げる。褒めて成功体験をつくることも重要。佐藤さんは「教室で習ったことを家庭でも継続してほしい」と話す。