2015.5.9 17:09
塾の送迎から宿題の指導まで子供の勉強に熱心な“教育パパ”が増えている。多忙な父親の中には、インターネットで子供の学習履歴を管理するデジタル教材を通じて見守る人も。「イクメン」が流行語に選ばれてから5年。妻と育児を協働してきた父親たちの関心は、教育にも広がっているようだ。(篠原那美)
夫婦で個人面談
4月半ばの土曜日。東京都中央区にある公文式「月島南教室」では、朝から子供たちがプリント学習に取り組んでいた。子供の送迎にきた保護者をみると、母親よりも父親が多い。この日は昼過ぎまでに20人を超える父親が教室を訪れた。
27年間、同教室で指導している名古屋眞理子さんによると、父親の送迎が目立つようになったのは2、3年前から。共働き家庭の生徒が増えたことが背景にあるという。
父親たちの関わりは、送迎だけにとどまらない。「個人面談に夫婦そろって参加し、どのように学習を進めていくのか、具体的に提案されるお父さんもいる。毎日、宿題をそばでみて、子供の学習ペースを把握しているようだ」と名古屋さん。
小1の長女(6)と次女(3)を通わせている同区の会社員、阿蘇有吾さん(43)は勉強をみる理由について「自分の目で子供の成長を見たいから」と話す。