新幹線に乗って食べに行きたい! 運命の出会いが生んだ「金沢カレー」 (1/6ページ)

2015.8.2 17:15

【TREND WATCHING】

 どろりとしたルーに、熱々のカツがのる“金沢カレー”。その豪快な見た目、コクと深みのある味は、5人の若者たちの出会いから始まった。

 ◎それは5人の運命の出会いから始まった

 「この味や見た目が金沢特有のものと気づいていた人は、あまりいなかったんじゃないですかね。2000年代中頃に“金沢カレー”という言葉が登場して改めて『特別だったんだ!』と気づかされました」

 そう笑うのは、「チャンピオンカレー」の南 恵太氏。

 「今では全国に金沢カレーを謳う店が多くありますが、その源流は5つの店(次ページ参照)。これらの創業者たちが若い頃、『ニューカナザワ』というレストランで兄弟弟子の関係にあり、後にそのレシピを共有してカレー店を立ち上げたからです」

 そのレシピを作ったのが、チャンピオンカレーの創業者・田中吉和氏だ。“日本洋食の草分け”と呼ばれる名店で修業した彼は、「ニューカナザワ」で、洋食部門の初代チーフに就任。そこで“どろり濃厚ルー”と呼ばれる金沢カレーの原点が提供される。

 《金沢カレーの特徴》

 当初、洋食店を営んでいた現・チャンピオンカレーの創業者が、人気のトンカツ定食とカレーを同じ皿に盛りつけたのが始まり。ボリューム感と客の回転率を考慮した結果、このカタチになった。

 [ルー]粘度の高いルーが、ご飯全体を覆う。

 [ステンレス皿]積み重ねられ、割れにくいという理由から採用。

 [カツ]提供される際、あらかじめソースがかけられている。

 [キャベツ]カツの横に千切りがこんもり。消化を助ける。

 [カトラリー]フォーク、もしくは先割れスプーンを使用。

《“金沢カレー“知られざる激辛の系譜》

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