【あるあるビジネス処方箋】
辞表を提出した時、その後、どのような思いや心理状態になるのか? 転職を繰り返す人はわかっているだろうが、経験のない人は想像がつかない人がほとんどだろう。そこで今回は、辞表を提出した後の心理について、私の経験を元に紹介したい。取材を通じて知り合った会社員や、かつての同僚などから聞いたことも盛り込んだ。決して、会社を辞めることを奨めているわけではないということだけ、あらかじめご理解いただきたい。
1.最初は、スカッとする
辞表を出す前、何らかの不満があるケースが多い。例えば、賃金や労働時間などの労働条件のことかもしれない。あるいは、上司や同僚との人間関係、さらには、取引先や顧客との関係かもしれない。いずれにしろ、「この会社にいたのでは、状況がよくはならない」という、何かあきらめに近い思いがあることは間違いないだろう。
経験論からいうと、上司などに辞表を提出すると、そういった悶々とした思いは間違いなく消えていく。しかも、かなり早いうちに心が晴れた気分になる。辞表を出した直後から3週間ぐらいは、何ともいえない爽快感がやってくるだろう。その後、しばらく続くこともある。精神的なストレスは確実に減るはずだ。