「位牌・布施」寺とのトラブル多発 値段あいまい、あてにならない見積もり (1/4ページ)

2014.8.3 16:56

ずらりと並んだ位牌。戒名が入れられ、故人にとっては魂のよりどころとなり、遺族にとっても供養のよりどころとなる

ずらりと並んだ位牌。戒名が入れられ、故人にとっては魂のよりどころとなり、遺族にとっても供養のよりどころとなる【拡大】

 もうすぐお盆の季節。仏壇にご先祖さまが帰ってくる。位牌(いはい)に書かれている戒名、戒名料(布施)。自らの終活や親の最期にとって大きな問題だ。値段が張れば、葬儀の準備資金や相続にまで影響する。自己流でことを運べば、寺とトラブルになりかねない。終活の中で戒名や布施を考える際のポイントを整理した。

 多くが戒名をもらう

 文化庁によると、日本の宗教は神道系が計約1億600万人、仏教系が計約9600万人、キリスト教系が計約200万人。合計が実際の人口の倍近い2億人を超えることはよく知られている。神社に初詣、お盆や彼岸はお寺に、クリスマスは教会といった具合に宗教が日常生活や冠婚葬祭に密接に関係している。

 これを葬儀に限って見ると、日本で行われる葬儀は90%超が仏式で行われ、神道式が2%、キリスト教式が2%、残りが無宗教式などその他の形だという。仏式の葬儀では戒名をもらうことが基本だ。終活を考えるうえで戒名は9割近くの日本人に関係するテーマだということになる。

 一方で、平成24年に実施されたある調査では、自分の葬儀を仏教式で行うときに「戒名が必要ない」という人が43%にもなった。つまり、日本人の4割程度は戒名は必要ないと思っているのに、仏式で葬儀をして戒名をもらっていることになる。戒名がどんな意味を持ったものなのかを理解していない人も多い。

仏教の考え方では、戒名をつけるのは僧侶

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