デビュー後はテレビ出演などさまざまなチャンスに恵まれた。「完全な一般人だったので、すごい世界に入ったって怖かった。父親が『明石家さんま』というのは一生ついて回る事実。チャンスをもらったので、そこから落ちるか上がるかは自分次第ですよね」
芸能界に飛び込み、両親は仕事の先輩にもなった。普段、親に相談することのないIMALUさんだが、デビュー後間もなく、仕事や人間関係に悩み、さんまさんに泣きながら電話をした。しかし、さんまさんの返答は「何、泣いてるのや。笑えや、笑え」。「当時は『この人、話にならない』って思ったんですけれど、うちの父らしいアドバイスなんですよね」
笑うこと、人を楽しませることをいつも大切にしている父は生涯をかけて、お笑いに挑む職人だ。「どんなことでも楽しむ『お笑い怪獣』。笑うことが大事だっていうのは教えてもらったかな」
同じ業界に入ったからこそ分かる父のエネルギー。「負けられない」という気持ちが生まれている。(油原聡子)