筋を通した生き方、行動で示して教えてくれた父 漫画家・竹宮惠子さん (1/4ページ)

2014.2.23 15:33

「父は多くを語らないけど、漫画家を目指す私を見守ってくれていました」と話す竹宮惠子さん=京都市左京区(恵守乾撮影)

「父は多くを語らないけど、漫画家を目指す私を見守ってくれていました」と話す竹宮惠子さん=京都市左京区(恵守乾撮影)【拡大】

 少年の多感な思春期を描いた『風と木の詩』、宇宙を舞台とした『地球(テラ)へ…』など漫画史に残る名作を生み出す漫画家の竹宮惠子さん(64)。先月、終戦から約29年間、フィリピン・ルバング島の山中で潜伏生活を送った元陸軍少尉、小野田寛郎さんが91歳で亡くなったとの訃報に接し、胸が熱くなった。「小野田さんと父は重なるものがあるんです」

 父、義一さんと小野田さんは陸軍中野学校二俣分校で同期だった。日本の敗北が色濃くなった終戦間際、起死回生を懸けてゲリラ戦術を学ぶことを主な目的として設置された学校で、生き残ってゲリラ戦を続けるよう教育された。小野田さんがフィリピンから帰国した昭和49年3月、「仲間を迎えに行く」と空港まで出掛けたほどだ。「潜伏という事態が起きるのはあり得る。われわれは、たとえ戦争が終わっても1人で戦え抜けと教えられたのだから」。義一さんはそう話していた。

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