気付けば父と同じ道に… 明治大教授・演出家 福田はやるさん (1/4ページ)

2014.2.15 11:29

「いくら心で思っても、形で見えないとお客さんに伝わらない。父の演劇には心を見せる形がありました」と話す福田●(=勉の力が「、」ににてんしんにゅう)さん(野村成次撮影)

「いくら心で思っても、形で見えないとお客さんに伝わらない。父の演劇には心を見せる形がありました」と話す福田●(=勉の力が「、」ににてんしんにゅう)さん(野村成次撮影)【拡大】

  • 福田さん(左)の長男(右)を膝の上に乗せる父、恆存さん=昭和56年(福田さん提供)

 シェークスピア劇から新作歌舞伎の演出や戯曲の翻訳も手掛ける明治大学教授の福田●さん(66)。父親は、劇作家で翻訳家、そして戦後を代表する保守の評論家として知られる福田恆存さんだ。

 「知らない人には厳しい父親だろうと思われていますが、ごく普通の父親。トランプや花札をやったり、箱根で山登りをして温泉に1泊したり、当時としては当たり前の娯楽を一緒にしてくれた。陽気で冗談好き。いつも私や兄を笑わせてくれる、家族の笑いのペースメーカーだった」

 仕事で海外を訪れることも多かった恆存さんは、旅先からよく手紙を送ってくれた。印象に残っているのが高校時代、受験先を私立大学1本に絞ろうとしていた頃にもらった「最後まで選択のひもを離すな」と書かれた手紙だ。恆存さんはシェークスピア生誕400年に関連した仕事で英国に滞在していたが、旅先から●さんの将来を案じ、アドバイスしてくれたものだった。

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