父は世界的に有名な鉄道模型製作家 ベンチャーキャピタリスト・原丈人さん (3/4ページ)

2014.6.22 12:10

「最高の鉄道模型を作り上げようとする父の姿をいつも見ていた」と話すベンチャーキャピタリストの原丈人さん(宮崎瑞穂撮影)

「最高の鉄道模型を作り上げようとする父の姿をいつも見ていた」と話すベンチャーキャピタリストの原丈人さん(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

  • 1981年に米国で起業した光ファイバー・ディスプレー開発会社で研究する原丈人さん(左)を訪ねた信太郎さん

 自身は米国で創業したベンチャーキャピタリスト。だが、米国流の株主の利益を優先する経営ではなく、「公益資本主義」を提唱し、注目されている。従業員や地域社会などにも貢献することで、企業価値を引き上げる考え方だ。

 子供の頃、よく信太郎さんに連れられ、コクヨを見学した。高度経済成長期で、工場は残業続き。当時、出始めた冷房器具を、信太郎さんは重役室ではなく、まず工場から設置した。

 「暑い中で残業すると、注意が散漫になって機械で指を切り落としたりする人がいる。そうならないようにするのが会社の役割だ。そういうことは会社に返ってくる。不良品が出にくくなって会社の利益率が上がるんだ」と教えられた。

 中学では校則の丸刈りに反対し、ただ一人、髪を伸ばした。信太郎さんは「納得できない校則があるなら、いっそのこと、全部破ってごらん」。個人主義と自由主義は父親譲り。「自分で考えて決めたことを堂々とやり通せるのは父の影響です」。丈人は本名。海外に行っても覚えてもらいやすく、日本人でも通用する名前を、との思いが込められている。(寺田理恵)

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