肉厚でおいしい養殖アナゴ 近大がノウハウ提供、泉南市と地元漁協が挑戦 (3/3ページ)

2016.4.10 07:15

近大水産研究所の富山実験場から届いた養殖アナゴのかば焼き。市民らに好評だった

近大水産研究所の富山実験場から届いた養殖アナゴのかば焼き。市民らに好評だった【拡大】

  • 漁協に設置された養殖用の水槽。アナゴはパイプの中にいる=泉南市の岡田浦漁協

 水槽のアナゴは、職員らが毎日エサをやりながら、食べる量や成長速度などのデータを収集している。今月初めには、大阪湾で取れた約50キロ分の稚魚を水槽に放ち、成育に期待がかかっている。

 富山の実験場では特産のシロエビをエサに活用する研究が行われている。泉南市でも、特産物をエサにすることを検討。新たなブランド確立を目指す。

 プロジェクトには、国の地方創生関連の交付金として27年度に1300万円、28年度には1800万円が予算化されている。市と漁協は「水槽でデータを集積するとともに、販路も開拓し、2年後には泉南名物として売り出していきたい」としている。

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