日本製炊飯器との差、全人代で話題に「中国には作れない」 製造強国へ技術力課題 (1/3ページ)

 中国で開幕中の全国人民代表大会(全人代=国会)で、日本製「炊飯器」がキーワードに浮上している。約3000人が出席している代表の一人で急成長している携帯電話機メーカー、小米科技(シャオミ)創業者の雷軍会長が全人代の分科会会議で日本製炊飯器について、「米粒が踊っている。中国メーカーには作れない」と発言したことがきっかけだ。

 カリスマ経営者言及

 小米科技は6年前に設立されたばかりのベンチャー企業だが、スマートフォンの中国国内市場では2015年に15%のシェアを握った。米アップルなどを抑えて堂々のトップに君臨する。

 雷氏はチャイナドリームの体現者で、若者から「米神」と呼ばれるIT業界のカリスマ経営者。その「米神」が会議で話題にしたのは、「以前は炊飯器には大した技術はないと思っていたが(訪日中国人の爆買いをみて)詳細に研究したところ、中国メーカーには作れない技術だと分かった」という日本製炊飯器。「米粒が炊飯器の中で踊るように出来上がって食感がいい」らしい。

「実際に日本製は中国製よりも良くできている」