「業界最大手が円満M&A」の驚き
もらい事故のような「廃棄カツ問題」で一躍注目を集めてしまった「CoCo壱番屋」ですが、運営企業である壱番屋は株式公開買付によって、昨年12月にハウス食品グループの子会社になっていたことはご存じでしょうか。このM&Aのニュースはネット上において、驚きと納得の両方の声をもって迎えられました。
驚きの理由のひとつは、食品メーカーがある程度規模感のある外食企業を買収するという意外性です。
食品・飲料メーカーが外食企業を傘下に持つこと自体が珍しいわけではありません。銀座ライオンを運営するサッポロライオンは名前の通りサッポロビールグループですし、コーヒーチェーンのタリーズは伊藤園の子会社です。
ただし、それらのケースと比べると、ハウス食品の連結売上2314億円に対して、年商440億円の壱番屋は「意外と大きい買い物」に見えます。
また好調な業績を維持して我が道を行っているように見えた壱番屋が「身売り」をしたというのも、意外に感じた人が多かったようです。