一方、供給側の電力各社は定期点検の先延ばしなどで火力の稼働を増やしている。太陽光発電も普及が進み、再生エネルギー固定価格買い取り制度の対象となったのは4月末現在、出力ベースで原発24基分の約2400万キロワットに達した。
ただ、火力は老朽化した設備が多く、故障による停止も頻繁に起きている。盆休み明けで本格的に稼働する工場なども多い中、緊急停止が重なれば需給は一気に逼迫(ひっぱく)する。また、太陽光は日照がなければ発電できず、冬場は日が暮れる午後5時以降に電力需要のピークになりやすいものの、対応できない。