関西電力系のケイ・オプティコムは18日、スマートフォン向け格安SIMサービス「mineo(マイネオ)」で、9月1日に提供を始めるNTTドコモ回線の料金プランを発表した。データ通信量1ギガバイトで月額800円(音声通話対応の場合1500円)と、ほかのMVNO(仮想移動体通信事業者)とほぼ横並びの水準。
ただ、現行のKDDI回線プランを利用している家族との間でも通信量を分け合えるといった他社にはない利便性で差別化を図り、7月末時点で約8万件に達した契約数を早期に100万契約へと伸ばすのが目標だ。
料金設定の狙いについて、モバイル事業戦略グループの津田和佳グループマネジャーは「『最安』を目指すより、要望の声が多い通信品質の向上に努める」と発表会見で説明した。
同社はKDDI回線の格安SIMサービスを昨年6月開始、ドコモ回線も提供すると今年5月に発表していた。複数大手の回線を提供する格安サービスは同社が初。ドコモについても、コールセンターに電話すれば約1時間でMNP(番号持ち運び制度)に対応する態勢を整えた。
ドコモプランの提供開始に合わせ、新規契約者の料金を毎月800円、最大30カ月間割り引くキャンペーンを実施する。
また、海外100カ国以上で使える個人渡航者向けのプリペイドSIMも9月に提供開始、サービスの幅を拡大する。