OSの更新では、すでに「7」のMSによる「メインストリームサポート」は2年前に終了している。これは販売中の主要製品からは外れたと解釈できる。例え7に更新しても、7のサポート終了まで3年を切っている点も投資効率を考えると見逃せない。
Vistaから最新版の「10」にアップグレードはできないが、「クリーンインストールはできる」(日本MS)という。10をパッケージ販売などで購入して新規にインストールする。ただし、次にパソコンのハード能力の問題が待ち受ける。
Vistaが提供開始されたのは2007年1月であり、ちょうど10年前。当然ながら、最新OSを使うには、処理能力もメモリー容量も足りない。少なくとも3-4世代は前の機種ということになる。
さらに部品の問題も出てくる。ソフト会社の技術担当者によると、「コンデンサーなどの部品が痛んだり、部品が壊れたときに交換部品がメーカーに残っていないケースが出てくる」ため、古いパソコンやサーバーをだましだまし使うことには消極的だという。また情報機器や家電製品ではメーカーの部品保管期間でも10年は壁となっている。
ソフトも同様だ。昨年春にグーグルがインターネット閲覧ソフト「Chrome(クロム)」に関し、Vistaへの更新対応を早々と打ち切り一部で話題となった。4月11日以降はこうした事態が常態化すると見られる。