NECパーソナルコンピュータは7日、個人向けパソコン「ラヴィ」シリーズで学生をターゲットにしたノートパソコンの新製品を3月2日から順次発売すると発表した。タブレットとしても使え、持ち運びに便利な軽量の「2イン1」方式を採用。現役女子大生の声も反映したデザイン性の優れた機種を投入し、新学期需要の開拓を狙う。
初級者向けの「ノートモバイル」(税別想定価格10万4800円前後から)は、女子大生の要望を反映して企業と商品企画などを行う大学生コミュニティー「Calla(カラー)」とコラボレーションしたシリーズ。
11・6型で重さ約904グラム、B5サイズのクリアファイル並みのコンパクト化を実現。教室やインテリアに合うようアクアブルー、パールホワイト、パールブラックの3色をそろえた。
このほか、「ハイブリッドゼロ」の最新機種(同16万4800円前後から)は、下位機種の13・3型で世界最軽量クラスの約769グラムを実現。平面積も額縁幅を狭めて従来機種と比べ約10%コンパクト化した。
パソコン市場は世界的に縮小しているが、パソコンを持たない13~15歳の割合は他の先進国で20%以下に留まるのに対し、日本では7割を占めるとの調査結果もある。
NECパーソナルコンピュータの留目真伸社長は「小中学校でのパソコンを使った教育で差がついてしまっている」と分析。学生向けの新商品の投入は「市場を再び盛り上げる機会になる」と期待を寄せた。