しかしシェアは減っているとはいえ、Vistaを利用中のユーザーは確実に残っている。特に法人ユーザーの場合、特定のシステムの稼働を続けるために、Vistaに限らずOSを変更できないでいる事業所や工場などは少なくない。
こうしたユーザーに対し、日本MSでは公式サイト上に、Vistaサポート終了の専用ページ(https://support.microsoft.com/ja-jp/help/22882)を開設している。ここにはOSを7に変更する方法も説明しているが、「なるべく新しいOSが搭載されているパソコンにハードごと買い替えるようお薦めしている」(日本MS広報部)という。NECなどの大手メーカーでも、「セキュリティ上危険なので、新しいパソコンへの買い替えを検討してほしい」という。
■新しいパソコンへの買い替えがベスト?
なぜ新しいOSへの更新ではなく、パソコンの買い替えを薦めるのだろうか。理由は多い。
(1)Vistaから最新版の「10」にはアップグレードはできない仕様となっている
(2)Vista搭載パソコンは最長で10年前の製品。最新OSの搭載には処理能力不足
(3)古いパソコンだと部品の劣化や交換部品の在庫の問題が出てくる
(4)非対応のアプリケーションソフトが増える